14歳でオーストリアからフランスに嫁いだマリー・アントワネットとは、どのような結婚式を挙げたのでしょうか。
彼女はマリア・テレジアの末っ子として生まれ、のちにルイ16世紀になるルイ・オーギュストと結婚したのです。
結婚した時、オーギュストは16歳でした。
後のフランス国王になるオーギュストとマリー・アントワネットの結婚式はどのようなものだったのでしょうか。
ここでは二人の結婚式について解説します。
フランスへの引き渡し
オーストリアからフランスに嫁入りをしたマリー・アントワネットは、オーストリアとフランスの国境線までオーストリアの従者に付き添われてやってきました。
そして、嫁入りのためだけに国境線に建てられた宮殿でフランスに入るための儀式が行われたのです。
そこの宮殿ではオーストリアからの持ち物は全て手放すように言われました。
ドレスやアクセサリーのみならず、下着やペットまで取り上げられ、全てフランスのものに着替えなければならなかったのです。
ベルサイユ宮殿での結婚式
ベルサイユ宮殿王室礼拝堂において、二人の結婚式がランスの大司教によって執り行われました。
このベルサイユ宮殿王室礼拝堂は、今現在は一般公開されていますが、ガイド付きツアーでなければ内部に入ることはできません。
結婚式の日には6,000人の貴族がベルサイユ宮殿に集まったと言われています。
ブルボン家のオーギュストとハプスブルグ家のマリー・アントワネットは非常にバランスが取れた関係であり、二人の結婚式は豪華でした。
縁起でもない逸話もある?
そんなオーギュストとマリー・アントワネットの結婚式には不吉な逸話も残されています。
結婚証明書にマリー・アントワネットが署名しようとした時、インクが垂れてしまい、シミができたと言われているのです。
今の時代も、例えば婚姻届にはミスがないように書きますよね。
その感覚は当時も同じであり、その時点で「縁起でもない」「不吉な予感」などというイメージを人々に与えました。
とは言え、オーギュストとマリー・アントワネットの夫婦仲が悪かったわけではありませんから、それはそれ、これはこれ、という見方もできるかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
マリー・アントワネットが結婚式を挙げた王室礼拝堂は今は人気がなく、ひっそりとしています。
そこで華やかな結婚式が行われたということはなかなか信じられないかもしれません。
しかし、当時の人々にとってはこの二人の結婚式は正規のロイヤルウェディングだったのです。